許容度(オーブ)の取り方考察 [アスペクト]

許容度の取り方は
占星術研究の中でも論議を呼ぶもののひとつですじゃ。

しかし、実際占いのお仕事をさせていただいておると
許容度を狭くとることに違和感を覚えるようになりましたのじゃ・・・。
星見ライオンの実占お仲間内でも同じ声をよく聞きます。


インド占星術と、西洋占星術を併せて研究しておりますと
西洋占星術では「牡羊座」の人が
インド占星術では「魚座」となったりすることがあります。

これは地球の春分点が、歳差運動によって
長い年月をかけてズレてきているからなんです。
つまり、「牡羊座」が始まる場所が 年月とともにズレていってるわけです。
このズレを、修正してチャートを作るのがインド占星術。
修正しないでチャートを作るのが西洋占星術。
だから、インド占星術と西洋占星術で、違う結果が出るんですね。

そうなると、占術家さんによっては
西洋占星術での星座(サイン)やハウスシステムの占いはあまり当たらない
という意見の方もおられるそうです。

(星見ライオンの経験からいきますと、どちらが正しいとはいえない感触ですじゃ。
むしろ、どちらも当たってる側面があるので併用するようになったわけですじゃ)

では、そんな反対派の占術家も認める西洋占星術の強みとは・・・?
それは、「アスペクトを見ていく技法」なんです。
春分点がずれていこうが、惑星同士のアスペクト(角度)は正確に出るからなんですね。

しかし、そんな強力な技法も、
アスペクトの許容度を狭く取り過ぎていると
人によっては、全然アスペクトがないような結果が出てしまう。
すると、判断基準のとっかかりになるものが全然ない
つまり、当たらないのですじゃ・・・


いつか拝読した占星術の書物に
「実占家はオーブを広くとり
あまり実占をしない研究家は
オーブを狭くとる」
と書かれており、妙に納得したもんです。

そもそも、占星術そのものが
科学的に証明できるものではないですから
理屈や精密な数値にこだわることは、逆に判断を曇らせるのかもしれません。

ホロスコープの解釈は、占術家の経験、才能、霊感、人格などによっては
白にでも黒にでも変わるようなところがありますからのう。


オーブを広めにとって
大づかみにホロスコープを理解し
あとは、経験と才能と推理力を駆使して
細かく読んでいく

というのが、現場の実占家の方々のおススメのようですじゃ。

星見ライオンも一票。


ちなみに星見ライオンが 
実占に使っているオーブの取り方。

(ネイタルチャートの場合)
【0度、90度、120度、180度】
太陽 接近11度  分離17度
月   接近8度  分離12度
その他 接近6度  分離8度
ASC 前後10度  
MC  前後10度

【60度】
太陽・月 前後5度
水・金・火・木・土星  前後5度
天・海・冥王星  前後4度
ASC・MC 前後10度


【45度・135度】
すべての感受点  前後1度
nice!(1) 
共通テーマ:占い

nice! 1

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。